2024年に描いたもの、作ったもの

2024年に描いたものや作ったものと共に一年間を振り返ってみようと思います。

 

【1月】

お絵かきから始まった一年でした。

 

2025年1月に公開予定の商業短編を描いていました。公開、気づけば一年越しになっている…。

 

バイト先でのPOP業務。イマドキっぽいゆるさのいちごにすることに執心しました。

 

前年にweb連載が始まった『リサイクル・アニマルを求めて』の第3話を描いていました。人をいっぱい描くのが大変だった。ボロ市取材を終えてそのまま友人らと雑貨を見せ合う会をやり、とても楽しかったです。

 

【2月】

2月はずっと商業短編を描いていた。

 

【3月】

石調の粘土をゲットして、いろんな石像を作ってあそんだ。いずれドルフィンズのフィギュアとか作りたいですねえ…。

 

バイト先でのPOP。果物の絵(特に柑橘)を頼まれることが多く、書き分けに苦労していました。みかんとだいだいとオレンジとゆずとゆずきちとすだちと…。

 

『リサイクル・アニマルを求めて』第4話公開。短編漫画にかかりきりでしばらく外出しておらず、取材の日の快晴、道路に落ちる影の美しさに感動したのを覚えている。

 

【4月】

四年くらいやっていたバイトをやめました。支給のクーピーと数本のマッキーだけでPOPを完成させるという制限が楽しかったです。普段描かないようなモチーフの練習にもなりました。ありがたかった!

 

レジの合間にやっていたので、早く書く力もついたかも…。

 

ドルフィンズの絵とか。

 

ドルフィンズのミラーハウス短編に向けていろいろ調べていたようです。

 

【5月】

いつも家族の手を借りており、大変助かっています…。

 

ジモコロさんでの連載『リサイクル・アニマルを求めて』最終話!

もっと描きたかった。いつか書き下ろしを追加して本にしたい…!

 

めちゃくちゃがんばって大学生ぶりにスライドと台本を作って、90分講義をやりました。講義を聞いていた学生の方がコミティアや展示に来てくれて感激した。最初は断ろうと思ったのですが(話すのが苦手だから)やってよかったです

 

試作がバズり大慌てになる。

 

ふぢのやまいさん主催・編集のリサイクルショップにまつわる合同誌『リサショのつどい』に呼んでいただきました。リサイクルショップや雑貨への思いが読めてうれしい本。

 

執筆メンバーでトークイベントもありました!配信、自分のしゃべりを見るのが怖くて見返せなかった

 

戦前マンガを研究されている陰山さんの研究成果冊子の表紙を描かせていただきました。事前にいただいた研究資料がおもしろすぎて、すごくテンションがあがった。たぬきロボ、お気に入りです。

 

コミティアドルフィンズのミラーハウスを頒布しました。気合いを入れて描いた一枚絵のページを使ったポスターが間に合わず、悲しみに暮れる。

 

【6月】

岡山OFさんでの初個展にむけて制作をしていました。いろんなことを試したり作ったりできて毎日楽しかったです。

 

【7月】

渾身のスライドカメラキーホルダー、誕生…。

 

ほかにもこんなグッズなどを作りました。刺繍アイテム多めです。

展示限定書き下ろしの漫画も描いたよ。珍しくモノクロアナログのドルフィンズでした。

 

展示の様子。

初めての個展、展示レイアウトの構想など苦戦しましたが無事たのしく終えられてよかった。OFさんには本当にお世話になりました…。岡山また行きたいなあ。

 

【8月】

海〜

 

特に頼んだわけではなく、母がいつのまにか作りはじめていたドルフィンズあみぐるみシリーズ。編み図なしで生み出していてすごい。母のあみぐるみ技術には頭がさがります。

 

ミラーハウスを公開しました。

 

【9月】

受注生産でドルフィンズのロンTを作りました。たくさんの人に手にとってもらえて嬉しかったです。私も愛用しております。

 

モデルを務めてくれた妹に感謝…。

 

【10月】

半年前くらいに買って溜め込んでいたモールで遊んだ。どうにか家にあるパーツだけで工夫して犬をデコレーションするのがおもしろかった。

 

楽しすぎて次の日もやってた。

 

【11月】

入稿がギリギリになってしまい、胃を痛める。

本が無事にできて本当によかった…

 

軌道ラウンジさんの本へイラストエッセイを寄稿しました。学生時代に読んでいた軌道ラウンジに…!?という感動があった。

 

コミティア当日配布用にフリーペーパーも作った。

 

そして12月1日からの個展にむけて作品を作り始める…。

 

【12月】

蟹ブックスさんで個展をさせていただきました。手に取りやすいライトなドルフィンズグッズはこれまでほとんど作ったことがなかったのですが、これを機に!と思いクリアファイルとアクリルキーホルダーを作成しました。

3回ほど在廊し、見に来てくださった方々とお話ししたりサインさせてもらったりしてうれしかった日々でした。

 

各種イラストページやコラムマンガを担当した児童書マンガが発売になりました。

なんと50ページくらい描いています!個展と平行して取り組んで頑張ったので読んでほしい。

ミムラ先生の描くキャラクターたちと、自分の絵が並んでいて感動する…。

 

校長がかわいいんだよな〜

 

同い年の友人たちといっしょに日記のzineを出しました。製本もすべて四人の手作業でやっています。たのしいよ!

 

ーーーーー

長くて重い記事に最後まで目を通していただいた方、ありがとうございました。(ここまで見てる人、いるのか?)

例年は大晦日に公開しているのですが年末年始が慌ただしく、1月半ばの公開になりました。

今年はひとまずグループ展の予定と、商業短編が控えています。2024年は絵の具を使ってみてとても楽しかったので、引き続き絵を描きたい。漫画ももっと描きたい!ドルフィンズコミティアで定期的に発表するつもりなのですが、モノクロ漫画をもっと描いていきたいです。

お仕事もお待ちしています。

やっていくぞ!

岡山で見たものを見せる【1日目・2日目】

【1日目】

 

岡山で最初に見たものは、荷物受け取りレーンを流れていく桃太郎だった。

 

「わ〜桃太郎だ。岡山県といえば桃太郎だよなあ。」と徹夜明けの頭でぼーっと写真を撮り、インスタへ投稿しようとして「ははあ、どんぶらこ、ってことね」と気づいた。

しかし、ベルトコンベアを流れていく仁王立ちの桃太郎は、桃の中にいるにも関わらず服を着用している。おばあさんが桃を切って桃太郎が生まれた、あの瞬間って、桃太郎は全裸の赤ん坊のはずである。これはなんのシーンなんだ。無いシーンの像だろ。

 

いわゆる「桃太郎」たらしめるために「桃から生まれた(物語冒頭・赤子)」「お供にきびだんごをあげた(物語中盤・青年)」「日の丸の鉢巻に陣羽織、幟を立てた姿をしていた(物語中盤・青年)」という、本来であれば同時に成立することのない要素を集約させているのだろう。

このあと岡山県内で確認したももたろう像のほとんどは、犬猿雉を連れた姿だった。この像に限っては「ベルトコンベアでどんぶらこさせたい」「しかし赤子ではなく、わかりやすい青年期の桃太郎がよい」という要望の元に生まれた姿であろう。

 

記号的アイデンティティ同時に成立させようとしたがゆえに生まれた、存在しない時間軸の像を見ることができて嬉しかった。

ただ、足元のキラキラについては未だに何もわからない。モヤモヤする。

 

岡山駅へ向かうため、同行者のにせ犬とバスに乗る。

岡山県マスコットの「うらっち」と「ももっち」のデコ自販機。

結構かわいいぞ、と我々の間で話題に。

 

到着した岡山駅前では、桃太郎像が約100mという結構な距離を移動していた。

「移動しました」ではなく「移動しています」なので、今この瞬間も移動し続けている可能性があるな、と思った。像を観測していないので審議は不明。

 

路面電車乗り換えのために地下道へ。

出ようとした階段にかっこよすぎる看板が掲げられており、思わず「うわー!」と声が出た。

「階段名称」という呼称は、無骨で飾り気のないクールさがある。工業的と言い換えてもいい。さらに名称は「噴水3」!我々のいる地下からは確認できないが、陽の当たる地上の楽園にはきっと噴水があるのである。しかも、3つくらいはある(3だから)。ディストピアSFのようなディティールを想起させてくれる素敵な看板である。

 

個展会場であるgallery ofさんへ搬入に向かう。

5階まで登る階段の窓、そのほぼ全てに張り紙が貼られている。

階を上がるごとに文言の語気が強くなったり、冷静になったりしているのも気になるが、なによりも、どの階でも張り紙を無視して窓が開け放たれまくっていることがこちらを愉快な気持ちにさせてくれる。

ハトはいなかった。

 

of運営のおふたりにすばらしく素敵に設営をしていただき、夜9時ごろに夜ごはんへと向かう。

 

美しく光る木花園のファサード

ローカルコンビニチェーン「ら・む〜マート」(調べたところによると正確には「コンビニスタイルのディスカウントミニスーパー」)。

日本一安いコンビニとも言われているようだ。

大黒天物産という会社が運営しており、看板キャラクターは打ち出の小槌。「ら・む〜」はどういう意味だろう?と不思議に思い調べたが、太陽神と関係があるらしいという程度の言及に留めておかせてください。

 

みんなで夕飯を食べた居酒屋の箸袋がすごかった。

ファンシーな折り紙を使って富士山箸袋を折り、店名のスタンプを押している。手間がかかっている。しかも店名は「ともぞう」だ。狙って出せるミスマッチさではない。自分が漫画内で居酒屋を描写するとして、こんな箸袋を思いつくことができるだろうか?

 

お腹もいっぱいになり、ホテルへ帰る。

道中で地下広場「しろちか」を経由した。

鬼の首に腰掛けて微笑む不気味な桃太郎。

真夜中の「しろちか」は人気がなかった。

昼間であれば憩う人々が囲むであろうテーブルとイスも、休むことなく吹き上げる虹色の噴水も、しろちか多肉植物園も、誰もいないのに蛍光灯で煌々と照らされている。

リミナルスペースのような少しの不穏さと、美しさを感じさせるよい広場である。

 

 

【2日目】

歯も磨かず、服も脱がず、気づいたら眠りについていた。

ホテルのロビーで販売されているコッペパンを買ってもさもさと食べる。

 

ofさんがあるビル一階カフェの植え込み。

土かと思ったら栗だった。いったい誰がこんなに栗を?

 

在廊は楽しく、来てくれた方々とお話しをしているうちにあっという間に時間が過ぎていく。夕方になったので、休憩も兼ねて近くの古本屋「ながいひる」さんへ向かった。

大喜利看板がふたつもある。

 

立ち寄ったスーパーにて発見したかわいい餃子の皮。パオ!

 

立方体

 

整列するエビフライ、パッケージと中身も含めておもちゃのような魅力がある。

 

心なしかシダ植物が多いような気がした。

 

「ながいひる」さんは大変に居心地がよく、本棚をじっくりと眺めていたら40分くらい経っていた。買ったものを紹介する。

岡山に来たら絶対入手したいと思っていた岡山文庫。

県内の朝市、ふるさと市が写真と共に網羅されている。

もちもち村、行きてえ〜

『岡山の石造美術』と、みんな大好きカラーブックスもついでにゲット。

ずっと欲しかった内海慶一さんの『棕櫚村の事件』!

ありがたい。

of運営のおひとりである松川さんのzine。

運良く最後の一冊を入手することができて一安心。

2023年に世田谷文学館で『萩原朔太郎展』を見てから、萩原朔太郎(と、室生犀星)のことが気になり続けている。

これは朔太郎ファンブックといったかんじで、ありとあらゆる朔太郎の顔写真、キメ写真が載っていてウケたので購入した。

この、たまらん構図にやられて……

あとはイボイボのとうもろこし、リストウォッチ型電卓時計。

 

他にも気になる本がたくさんあったのだが、キャリーケースにも限度があるため泣く泣く断念。次に岡山へ来るときも必ず再訪したい。

 

夜はみんなで下津井港へ。

サモサと刺身とパパドと魚の唐揚げとラーメンを食べた。

ホテルへ帰り、差し入れでいただいたお菓子や雑貨にワイワイしていたら、いつのまにか寝ていた。

 

【3日目・4日目へ続く】

2023年に描いたもの、作ったもの

2023年に描いたものや作ったものと共に一年間を振り返ってみようと思います。

 

 

【1、2月】

2017年のコミティア122で頒布した『P』をX(旧Twitter)にて公開。

郊外の話を描きたかったんだと思います。

6年前の漫画か…。コミティア前日に必死で作画したことを覚えている。

 

1日でガーッと書き上げた記事でした。

隅から隅まで目を通して記事にまでしたおかげで、パンフレットの内容が知識としてしっかり定着しました。一応、旅番組を見るときなどに役立つ。

 

【3月】

3月はこれにかかりきりでした。

 

【4月】

コミティア142で頒布した『スリー・グッド・ドルフィンズ ガムの日』をX(旧Twitter)で公開。

前作のドルフィンズはモノクロでした。友人からの「絶対にカラーにしたほうがいい」というアドバイスに「コミティア前日でギリギリ作画なのにここからさらにカラーにしろというのか?!」と若干キレながら色を塗ったことを覚えてます(感謝してます)。カラー漫画にしてよかった。いつもコミティア前日まで原稿やってる。

ラストページの1コマ目が気に入っています。

 

【5月】

カタカナだとなんか読みづらいので変えました。

 

SHODENSHA COMICSデジタル読み切り誌 FEEL FREE創刊号にて読み切り漫画『胡孫町役場観光課巨大ガニ捏造事件』を掲載していただき、商業デビューしました。

編集さんに初歩的なこと(吹き出しの位置とか)から教えてもらって頑張って描きました。作画が大変で奥歯を噛み砕きました。

有料配信されてるので未読の人は読んでください!!

sites.google.com

 

友人にも手伝ってもらい、胡孫町のホームページと動画を作りました。リーフレットも漫画に即した内容へアップデート。両方持ってる人は読み比べてみてくださいね。

訪問者数が永遠に増えないカウンターにも注目。

 

ここ数年、母の誕生日に飼い犬のグッズを制作してプレゼントしています。

クリアファイルが職場で評判になったらしく、誇らしい気持ち。

 

バイト先でPOPを描いてました。

 

ステッカーや本にもしてもらえて感激しました。

ステッカー、もったいなくてまだ貼れていない。

 

【6月】

コミティア144で頒布した『スリー・グッド・ドルフィンズ WANTED』をX(旧Twitter)で公開。

墓場のシーンが気に入っています。

 

【7、8月】

『COMIC IN THE HOLE vol.0,3』に漫画作品を書き下ろし、展示『COMIC IN THE HOLE大漫画祭』に参加させていただきました。

展示に参加するのも、合同誌的なものに参加するのも初めての経験。とにかく楽しかったです。展示のために陶芸も初挑戦しました。

 

猪原さんとトークしました。怖くて聞き返せません。喋るのうまくなりたい。

 

【9月】

2月のコミティア143で頒布した『う・わ・の・そ・ら』をX(旧Twitter)で公開。

頒布時はレシート風シールを限定で配りました。おまけをつけるのは楽しい。

 

謎解きイベントの敵キャラを描きました。

実際に参加して謎を解いて歩き回り、自分の作ったキャラが謎を出したり、暴れたりしているのを見ることができて良い思い出です。

夢の島の歴史に興味があって調べていた時期があったので、その時のインプットが役に立ったなあという感慨深さもありました。

べるぜさまの王冠は魚の骨、ステッキはりんごの芯です。

 

またPOPを描いていた。

 

大漫画祭の際に作ったグッズです。

かわいく撮ってもらえて嬉しい。

 

漫画『う・わ・の・そ・ら』についてインタビューしていただきました。

影響を受けた作家さんは、エッセイ作家の宮田珠己さん、漫画家の坂田靖子さんです。

自作について語ることの難しさを痛感しました。もっと喋れるようになりたい。

 

【10月】

キャラグリをした勢いで書き上げた記事です。

これ以来ばつ丸のことが好きになって困っている。

 

大学時代の同級生ヤマグチさんに声をかけてもらって、ジモコロさんでの連載が始まりました。リサイクルショップを巡って動物を集めていく漫画です。こんな役得があっていいのだろうか…?!

今のところ三回取材に行っていますが、毎回買い物に3時間かかっている。目を皿のようにして探し、めちゃくちゃ悩んで、アニマルを選んで、疲労困憊になっています。

記事最後のギャラリーに画像も載っているので見てほしい。キャプションはヤマグチさん。

 

推し活アイテムの普及によって、ハンドメイド用品が増えてありがたい。

 

【11月】

相変わらずPOPを描いていた。

 

漫画『リサイクル・アニマルを求めて』第2話掲載。

町田にあるリサイクルセンター城山さんにお邪魔しました。

レジの真上に巨大で重厚な鏡がドンと吊るしてあってカッコよかったです。

 

【12月】

まだ詳細はお伝えできませんが、現在進行系で新作短編を描いています。

 

12/3のコミティア146で頒布した『スリー・グッド・ドルフィンズ ホーリー・ナイト』をX(旧Twitter)で公開。

従来の無料公開時期よりちょっと早めでしたが、クリスマスに合わせました。アルファベットスープの三連コマが気に入っています。

 

漫画『リサイクル・アニマルを求めて』を連載しているジモコロさんでインタビューをしていただきました。

記事を公開してから「わたしもパンフレット集めてます!」という声が届いていてうれしいです。

 

 

 

お仕事をもらうようになったりして、怒涛の2023年でした。

2024年もたくさん漫画描いて、文章も書いて、工作もしたい。あと喋れるようになりたい。

今年もよろしくお願いします。

 

サンリオピューロランドでキャラグリというものをした話

f:id:touhubook:20231005012909j:image

東京都写真美術館「風景論以後」展を見に行こうとと約束していた友人Mから、前日になって「気分じゃないかも」とラインが来た。嫌なことがあったらしい。「散歩?」「そうね…」「郊外に買い物しに行く?」「うーん…」この時点でなんとなく「サンリオピューロランドじゃないか?」とは思っていた。しばらくやり取りを続けたのち、友人が「サンリオピューロランドとか…動物園とか…水族館がいいな…」と言った。「ピューロランドじゃないかなって考えてた」「ピューロランド行きたい」こうして我々はサンリオピューロランドへ行くことになった。

 


友人Mと一緒にピューロランドへ行ったのは、数年前、一度きりだ。ボートライドとマイメロドライブに2回ずつ乗り、キャンディファクトリーなどのキッチュなエリアを見て回って、ショーやグリーティングはノータッチだった。キャラクターと写真を撮影した記憶もない。

今回は、友人の心を癒すというミッションがある。前回と同じプランでは成功しないと思った私は、サンリオピューロランドの紹介記事を読み、夜中の2時まで傾向と対策を練った。

f:id:touhubook:20231005010708j:image


当日朝ー

多摩センター駅は清々しい。駅から続くペデストリアンデッキによって、商業施設やピューロランド、公園まで導線が繋がっている。9時半の駅前には、ピューロランドに向かう人、通勤の人のほかに、デッキのベンチに腰掛けてお喋りする人もチラホラと見受けられる。そう、清々しさの理由はペデストリアンデッキが広いがゆえに広場としての効能を持っていることだ。広場にはオールドな雰囲気のイトーヨーカドーもあり、「丘の上」という冠もついている。爽やかなことこの上ない。

 


デッキ奥にデンとそびえるピューロランドまでよちよち歩いていく。半円状のお城の外観はいつ見ても素敵だ。遠くに虹が出ているのを見て嬉しいのと同じかもしれない。

f:id:touhubook:20231005010735j:image


入場してすぐコインロッカーへと向かう。友人Mも私もデカいリュックを背負いがちなので邪魔なのだ。どの位置のロッカーにしまうか揉めていると、素敵な壁画を発見した。

f:id:touhubook:20231005010824j:image

そっけない蛍光灯の明かりと、創業当時からあるのかな?と想像させるレトロな絵柄が相まって強く郷愁を感じさせられる。子どもの頃のサンリオってこんな感じだったよな〜と懐かしくなった。そしてこの絵が残されていることに感謝した。

 


館内はそこそこ混んでいた。平日だが親子連れが詰めかけている。元気のない友人Mはキャラグリレジデンス(「キャラグリレジデンスってすごい名前だね」)のパス発券が長蛇の列になっているのを見て絶句していたが、エイヤと並ぶことした。

友人Mも私も、サンリオの熱心なファンではない。友人Mはバッドばつ丸、私はハンギョドンをなんとなく好ましく思っている程度だ。

グリーティングの相手として選んだバッドばつ丸のキャラグリの時間になり、我々は待機列に並んだ。周りはキャラクターのぬいぐるみやカチューシャを装備して慣れた様子である。一方私たちはサンリオはおろかディズニーのキャラグリもしたことがなく、着ぐるみを前にするとぎこちない笑顔でそそくさと離れていくタイプ。でも今日は心を癒すのだ。だから勇気を出してキャラグリする。

f:id:touhubook:20231005010849j:image


我々の番になった。

写真を何枚撮っていいのかなどもよくわからないため、係のお姉さんにスマホ一台を渡すだけにしておく。自宅?に設置されたステージで、ばつ丸は待っていた。

ハイタッチした友人Mが「ふわふわだ!」と小さく叫ぶ。私もハイタッチして、「ばつ丸、ふわふわだ!」と独り言を言うと、ばつ丸がこちらを向いた。両ほっぺに手を当てて動かしている。可愛い。不意打ちの可愛い動作。脳みそが停止してジェスチャーの意図を汲めず、「え?!なに?!かわいい!」と言うしかない。ばつ丸の背後から友人Mの「なになに?!なにが起こってる?」という声が聞こえる。ばつ丸はその声に反応してくるりと振り返り、友人Mにメンチを切っていた。睨まれて喜ぶ友人M。

腕を組むポーズで写真を撮り、ハグをして、キャラグリは一瞬で終わった。帰り際にばつ丸が手を振ってくれる。

f:id:touhubook:20231005010912j:image


友人Mに「なにが起こってたの?」と訊ねられる。「なんか…顔のところでこう、手を動かしてた」「ふわふわだ!って言葉に反応してふわふわを表現してくれてたんじゃない?」「あー!」そういうことか!察しが悪い私の脳内に電気が走った。

ばつ丸は私の発した言葉に対して、ジェスチャーを返してくれていたのである。私の発した言葉は独り言ではなかった。コミュニケーション。グリーティングとは、会話のキャッチボールの場だったのだ。相対したとき感じた可愛さに、嬉しさが加わる。これか!と思った。これがグリーティングの魅力か。

 


友人Mと私はミラクルギフトパレードを見て、ランチやおやつをたらふく食べ、カワイイカブキを見て、ばつ丸アニメーションも見て、お土産を買って、ボートライドに乗るのはまた今度だねと話して帰った。友人Mがミラクルギフトパレードを見て泣いたり(「いちごの王様のことを考えて泣いちゃったよ…悪い奴を倒さないんだよ?すごいよ…カワイイフェスティバルもいい曲すぎて…略」)、普段食べない唐揚げを2回も食べて胃がもたれたりと楽しい一日であった。友人Mの心も復活した。

f:id:touhubook:20231005011154j:image


私はといえば、ずっとキャラグリのばつ丸のことを考えていた。退館まぎわ、自分用のお土産にばつ丸のぬいぐるみを探す。ふわふわのやつがいい。ばつ丸の思い出を留めておくための装置としてのぬいぐるみだから、記憶のトリガーとしてふわふわしていた方がいい。

f:id:touhubook:20231005012616j:image


家に帰ってきて、ばつ丸のぬいぐるみは机の上に置いた。なんとなく触ってみると、ふわふわしていて、やっぱりキャラグリの思い出が蘇る。「お土産」というものの記憶装置としての役割を改めて確認した日であった。

次に行くときにも、ばつ丸とハイタッチできたらいいなと思う。

秋田旅行で入手したリーフレットを全部読む 1〜9冊目

昨年10月頃、秋田を旅行した。

男鹿半島、寒風山、能代、横手、秋田市周辺…と墓参りの合間を縫ってタイトなスケジュールで秋田を見て回った。斜めに生えた松が無限に続くような防風林をレンタル自転車で走り、添乗員のお姉様に引き連れられた無表情高校生の集団に翻弄され、100体近く並ぶなまはげをぼーっと眺め、疲れ果てながらも名物のしょっつる焼きそばと醤油ソフトをしっかり貪り喰らい、暴風雨の中を巨大スーパーまで歩き、お土産をわんさか購入し、とても楽しかったわけだが、そんな道中で大量に手に入れてしまったものがある。

リーフレットである。

f:id:touhubook:20230113133204j:image

行く先々に設置されているリーフレットを、貰わないわけにはいかなかった。何故ならリーフレットを読むのが好きだから。ざっくりと「リーフレット」と呼称しているが要するにチラシや印刷物、つまりはパンフレットのことである。


f:id:touhubook:20230113111220j:image

f:id:touhubook:20230113111217j:image

好きが高じて自分でも作ってみたくなり、存在しない架空の町・胡孫町の観光リーフレット(上記写真参照)を製作したこともある。

リーフレットの面白さを言語化するのは難しい。社会に向けて地域や会社が自己紹介する「顔」的な刊行物であるという側面に対して、意外とテキトーな文章が載っていたり、首をかしげるキャッチコピーやユーモア、なんとも言えない写真、見たことないご当地キャラの連発、といったような、形容し難いゆるさが魅力なのではないかと思っている。

そして、私はその魅力を「混乱」として楽しむのが好きである。知らないものを知らないままに想像し、意味不明さに混乱し、不思議や不条理を感じる。もちろん、最終的に調べることにはなるのだが、それ以前の段階、知る前だからこそ感じられる面白さも存在するのでないかと考える。

秋田旅行中、手当たり次第に収集したリーフレットやパンフレットは70冊弱。おもしろいと感じた箇所を紹介すると同時に、言語化できるようになったりならなかったりしたい。よろしければお付き合いください。

 

[2023/1/13現在 1〜9冊]

 

【一冊目】

『IRODORI TABI DAISEN』大仙市

f:id:touhubook:20230113110923j:image

かなりちゃんとした観光パンフレットだが、開いてすぐ驚いたのはキャッチコピー下の文章だ。

f:id:touhubook:20230113112011j:image

「食べ物・温泉・なつかしい風景・あったかい人柄、そして夜空には花火。」

食べ物、温泉は理解できる。なつかしい風景も、誰の心にも残る日本の原風景的な意味合いだろう。問題は「あったかい人柄」だ。自分たちで「あったかい人柄」を自称している上に、観光資源と並んで挙げられていることがミスマッチでおもしろい。

f:id:touhubook:20230113112522j:image

「こめこめプラザ」という名前のまぬけさが良い。

f:id:touhubook:20230113112745j:image

でかすぎる。

全国ジャンボうさぎフェスティバルという文字列を確認したあとでも、再度でかすぎることに驚ける楽しさがある。抱えられた巨大うさぎの顔が見えないのも不気味でおもしろい。

インターネットで「ジャンボうさぎフェスティバル」と検索すると様々な巨大うさぎの画像を見ることができて楽しいのでオススメです。"DEKA"と書かれた服を着たうさぎの着ぐるみが公式で出てきたのには笑ってしまった。安直すぎる!

【文化庁】100年フード認定「ジャンボうさぎ料理」をぜひご賞味ください | 秋田県大仙市

100年フードに認定されていた。食用だったのか、という驚きと100年フードってネーミングなんなんだ?という疑問が脳内を駆け巡る。

Wikipediaに記載されているフェスティバルのイベント内容を一部抜粋する。

・デカラビともちつき

・ジャンボうさぎパズル競争

・杜仲めん早食い競争

・日の丸(うさぎ)なべ試食会

もはやうさぎとは関係なさそうな麺類の早食いも含まれていておもしろい。「デカラビともちつき」も、デカラビが誰なのか分からず混乱する上に餅をつかされるという不条理だ。ジャンボうさぎパズルも想像できない。うさぎなべ試食会は…デカいうさぎ抱いたあとに「おいし〜い」って言えるか?!という不安が湧き起こる。

あと、ドンパン広場も不思議な名前である。

f:id:touhubook:20230113113040j:image

「夢残月」と書かれた落下傘を掴み取ろうと駆け寄る図が美しい。曇り空も合間って、それこそ白昼夢のようだ。

「夢残月」という聞き慣れない単語が「降ってくる」のって最高だ。単語が降ってくることなんて滅多にない。

単語の意味を検索してみたけれど詳しくは分からなかった。大会ホームページにはルールなども載っていてほっこりしますので、気になる方は是非参照ください。

全日本残月花火選手権大会|残月花火とは?

 

【二冊目】

秋田県三種町ガイドマップ』三種町

f:id:touhubook:20230113114845j:image

町内マップがメインの冊子である。

開いてまず目を奪われたのはこれだ。

f:id:touhubook:20230113133507j:image

ドラゴンフレッシュセンター!

中華風の龍が片手に握りしめているのはドラゴンボールではなくメロンである。こんな組み合わせ、いまだかつて見たことがあるだろうか?特産品八竜メロンから考え出されたモニュメントであることはすぐ理解できるが、龍とメロンのコラボレーションがストレートに立体化されていてすごい。衒いのないカッコ良さがある。

f:id:touhubook:20230113134544j:image

マップにも丁寧にイラスト再現されている。

f:id:touhubook:20230113134109j:image

「こはぢゃ」の語感が可愛い。

「ジャンボエビフライ」という文字列には心躍る魅力がある。料理の写真が無いなら尚更、である。"サンバリオ内"レストラン「たかいし野」で提供される名物のジャンボエビフライ、おいしいんだろうなあ…

f:id:touhubook:20230113134512j:image

80年代シティポップを想起させるようなロゴが美しい。「砂丘温泉 ゆめろん」という名前も素晴らしい!ファンタジックでファンシーな世界観を想像する。

「夢コース」と銘打たれたイタリアンカラーの懐石も、不思議なキッチュさがある。

 

【三冊目】

「美郷町観光ガイドBOOK」美郷町

f:id:touhubook:20230113140506j:image

表紙には「み」の文字が腹部に刻まれたキャラクターが載っている観光ガイド冊子。しずくちゃんぴちょんくんを思い起こさせる、なつかしいキャラデザだ。キャラクター紹介が見当たらなかったので名前は不明。

f:id:touhubook:20230113140912j:image

見どころページに突如出現する穴埋め問題。

男性器の俗称が入るだろうとは予測できるのだが…男性○○○という呼び名がしっくりこないのだ。どうもモヤモヤさせられる。難問である。

f:id:touhubook:20230113143059j:image

時折、美郷町のキャラクターが挿し込まれている。ちっちゃいちゃぶ台で食事をするゆるキャラは、なんだか健気だ。立ち絵のバリエーションがそこそこあり、段々と可愛く思えてくる。

f:id:touhubook:20230113145152j:image

どストライク!と思わず叫びたくなるような素晴らしいイラスト。中華麺から生えているたぬきなんて最高に決まっている。おててが前方に飛び出しているのもキュートでおまぬけ。たぬき中華そばという珍しい料理なのも興味をそそられる。このままぬいぐるみにしてほしい。Tシャツを着たい。


f:id:touhubook:20230113145553j:image

f:id:touhubook:20230113145550j:image

一瞬「ゲバヘルでもかぶっているのか?!」と錯覚してしまう立ち絵イラストに心を掴まれた。見開きで燃え盛る炎、なんかやたら長い棒、そりゃヘルメットも必要だろう。可愛い立ち絵だけじゃなく、こんな渋いバージョンもあるとは…

キャラクターの名前が「竹うち」だったら面白いなと思ったが、行事名だった。8メートルの青竹で打ち合う行事というのも不可思議で興味深いものである。

f:id:touhubook:20230113153134j:image

マップの鉛筆イラストにもキャラクターが描かれていた。タッチが変わるとまた別の魅力が生まれる。実在感があっていいイラストである。一体誰なんだろう、こいつは…

f:id:touhubook:20230113153333j:image

その答えは裏表紙にあった。「ミズモ」と言うらしい。「竹うち」のほうがしっくりくる気がする。

検索すると、グッズ展開も豊富で、LINEスタンプやTwitterアカウント、絵本もあるようだ。竹うちヘルメットバージョンのミズモグッズ、欲しいものである。

 

【四冊目】

日本百名山鳥海山ガイドブック』にかほ市

f:id:touhubook:20230113155636j:image

山を紹介したシンプルなリーフレット

簡潔で分かりやすいので取り上げたい点は少ない。

f:id:touhubook:20230113155745j:image

個人的に気になったのは6合目「賽の河原」だ。賽の河原と言えば三途の川沿いにあるやつだが、こちらは山の真っ只中である。

調べてみると、賽の河原という地名は全国に何箇所もあるらしい。霊場やパワースポット、石が積み上がった場所などを指して名付けられているようだ。そんな恐ろしい地名をいくつも存在させないでほしい。

f:id:touhubook:20230113160529j:image

デッカい影ってあんまり見たことないから、山サイズの影見たらテンション上がるかもしれないな。

 

【五冊目】

『ぷちたびあきた』秋田・男鹿・潟上・南秋

f:id:touhubook:20230113161540j:image

4エリアにまたがったガイド冊子。各地域の見どころが大まかにまとまっている。

f:id:touhubook:20230113161920j:image

「まんまタイム」!

雑に「餌やり」と称していた己を恥じたくなるような、愛らしい言い方だ。「サンバタイム」みたいな語感なのもじわじわくる。写真のトラが抱え込んだ物が一体なんなのか、分からないのも良い。食べ物ではないのだろうか?「あきぎんオモリン」「アニパ」といった呪文のような名前も面白い。

f:id:touhubook:20230113162830j:image

へそが丸すぎて怖い。「へそ公園から見える景色」も「銀色の球体である"へそ"が悠久に見ている景色」に感じられて怖嬉しい。

f:id:touhubook:20230113162946j:image

カニが喋っている。

カニ曰く「手ぶらでBBQできる♪」である。

カニの目は明らかに生気を失っており、手足はだらりと組まれ、背中には同じく虚な同胞を背負い込んでいる。

しかし「手ぶらでBBQできる♪」である。

なんという生き様だろうか。

NAMAHAGE BBQ GARDENにその高潔な魂は眠る。

 

【六冊目】

『アオーネ白神十二湖/十二湖リフレッシュ村』

f:id:touhubook:20230113170749j:image

秋田で手に入れた青森県の観光リーフレットである。「アオーネ」という名前はやっぱり「会おうね」からきているのか。「リフレッシュ村」の方も「自らリフレッシュ村を名乗るとは…大きく出たもんだ」という感慨にふけってしまう名前だ。右端に「A Wo Ne」のロゴがあるが、リーフレットを読んでも意味は分からない。

f:id:touhubook:20230113170918j:image

雄大な自然のど真ん中にアクセス情報を載せるという荒技が光る。

f:id:touhubook:20230113171402j:image

「アオーネ」「リフレッシュ村」のほかに「森の物産館キョロロ」もあるらしい。ネーミングの法則性がよくわからなくて面白い。

 

【七冊目】

『あきた県産品プラザ』

f:id:touhubook:20230113173016j:image

これまでと打って変わり、県の名産品やお土産を特集したリーフレットだ。

f:id:touhubook:20230113173231j:image

このリーフレットに掲載されているあきたこまちのお粥のデザインを見てほしい。淡いピンク色のグラデーションによって表現される小町感、実写の女性が大きく配置されているのも、もはや時代とは合っておらず、キッチュで美しい。

f:id:touhubook:20230113174042j:image

薄すぎる。謎の薄い板である。

さなづらの正体は、山葡萄ゼリーのお菓子だ。やたらに薄いゼリーは、ディストピアSFの食品のような魅力も放っている。

f:id:touhubook:20230113174430j:image

裏表紙では商品が購入できる店舗が紹介されている。アトリオンは昭和の面影が残ったゴージャスなビルなので、秋田に行く機会があれば覗いてみてほしい。


f:id:touhubook:20230113174904j:image

f:id:touhubook:20230113174912j:image

 

【八冊目】

『四季色彩』仙北市

f:id:touhubook:20230113180217j:image

目次まで製作されている丁寧なパンフレット。表紙下部ロゴ、犬みたいなマークで角と読ませるのがトガっている。

f:id:touhubook:20230113180348j:image

懐かしさのある統一フォーマットで四季が紹介され、レトロで美しい冊子である。春のページ、河原を歩く学生たちのうららかな写真を眺めていたら存在しない青春の記憶まで思い出しそうになったが、よく目を凝らすと

f:id:touhubook:20230113180649j:image

空気椅子の老人も写っており、正気に戻った。

f:id:touhubook:20230113180750j:image

漬け物の彩度がバキバキだと嬉しいなぁ。

 

【九冊目】

『たんせ』横手・湯沢・雄勝

f:id:touhubook:20230113181832j:image

A4サイズ四つ折りの巨大マップが内包されたパンフレット。各エリアを代表する二頭身のキャラクターが描かれていてかわいい。特に良いなと思うのは

f:id:touhubook:20230113182116j:image

羽後エリア、西馬音内盆踊りの踊り手のデフォルメだ。盆踊りの怪しげな美しさをギュッとポップにしている。

f:id:touhubook:20230113182436j:image

滝に打たれて絶叫している人はいつ見てもおもしろい。

f:id:touhubook:20230113182542j:image

ぽよよんの森に迷い込んだ探検隊一行の消息が不明となっています。

f:id:touhubook:20230113182649j:image

どうしてもあの炭酸ジュースが頭をよぎってしまう名所である。すでに知っているジャンクなジュース「力水」と、石に刻まれた伝統ある名水「力水」のギャップに混乱する。

f:id:touhubook:20230113182844j:image

置いてあるスコップで掘って出てきた温泉を「オリジナルの足湯」と言い切る度量がすごい。

 

 

ーーーーー

今回の紹介はここまでとなります。

読んでくださった方の脳味噌の片隅にこびりつくような情報があれば幸いです。そして秋田県は魅力的な場所なのでぜひ足を運んでみてほしいです。

続きは近々更新予定です。

数冊ずつの更新となりますが、70冊取り上げるまで地道に頑張ります。よろしくお願いします!

2022年に描いたもの、作ったもの

2022年に描いたものや作ったものと共に一年間を振り返ってみようと思います。

 

 

もっと色んな記事を書きたいと思っていたのに、結局書いたのはこれだけでした。

来年は「買ってよかったおもちゃ」「昭和の豆腐料理レシピ本を読んで、作る」の記事を書くことを目標にします!

もらいものキャンディの収集は滞り気味です。

 

中世写本の挿絵として登場する動物や悪魔や人間がとんでもなくマヌケなことをご存知でしょうか?気になる方はTwitterでweird medival guysなど検索して頂ければ…

 

平成レトロの気配を感じ取っていたようです。

 

Google mapsの3D画像を拡大すると、ガビガビのポリゴンで構成されていて面白いです。ちゃんと描き上げたい。

 

友人との散歩中に思いついた話です。ふわふわうさぎスリッパが気に入っています。

 

全然遊べてないので遊びたい。

 

去年から工作し始めて慣れてきたのか、前よりもスムーズに制作したり入稿したりできるようになりました。成長!

 

夢の島植物館のぬいぐるみお泊まり会に参加したひぶるの写真が掲載されたらしいです。嬉しい。

 

予想以上に拡散されて驚いたツイートでした。

今年もまた別のお土産を作ってみたいです。

 

半年近くちまちまと描き続けていた「帰郷」をやっと頒布できました。そして初の印刷所製本!世界ミートセンターは1週間でバーッと書き上げました。どちらもとても気に入っている作品になりました。

 

5年前の作品をTwitterで公開しました。発表当時も何人かの方が感想をくださったのですが、こんなに多くの人に良いと思ってもらえるとは想像していなかったので本当に驚きました。グッド!

 

2022年最後のコミティアではドルフィンズの新作をフルカラーで頒布しました。カラーへの苦手意識がありましたが、友人の協力あって楽しくできました。

 

来年は今年以上に漫画を描き、工作をし、ブログを書きたいです。まずは2月のコミティアの新刊かな…。

来年もよろしくお願いいたします。

もらいものキャンディという概念

f:id:touhubook:20220107232609j:plain

外食をして、お会計が終わったあと店員さんが飴をくれる。

レジ横のカゴに入ったそれらは、自ら手を伸ばしてゲットするほどの魅力はないが、「どうぞ」と勧められたら拒まない程度には欲しい。(でも一個ポケットに突っ込んだ後に勧められた場合は素知らぬ顔して二個目ももらう。)

 

職場の誰かがお菓子ボックスに置いていった、小包装のお菓子の残骸。

大袋パッケージに書いてあったであろう商品説明を読んでいない。中身がどういうものなのか推測し、小腹が空いた時に博打で食べる。

 

その商品の背景がわからないままにポンと現れたキャンディたちは、情報を排したが故の面白さがある(ような気がする)。

 

これらを「もらいものキャンディ」と(仮に)総称し、ちょっとづつ集めています。

 

 

1.ハッピーハロウィン

f:id:touhubook:20220107232631j:plain

職場に一個だけ置いてありました

「もらいものキャンディ」を集め始めるきっかけとなった記念すべき一品。

ハッピーハロウィンと大きく銘打ちながら、当のかぼちゃ本人が巨大なハテナをふたつも浮かべて狼狽しているように見える姿に心を惹かれる。

f:id:touhubook:20220107233608j:plain

食べるまで何味か分からないよ!というコンセプトらしい。なるほど、表面の巨大なハテナの真意が解けました。

おや?その下にさらに文字が書いてありそうです

f:id:touhubook:20220107234504j:plain

もりもり山のくだもの飴

この飴の謎が全て解けました。もりもり山のくだもの飴だったんですね。もりもり山ってなんだよ。

 

 

2.トリビア選択クイズ

f:id:touhubook:20220107234950j:plain

これも職場にありました

めちゃくちゃ食欲の失せるキャンディです。食欲失せる飴ランキングがあったら一位が取れるのでは?

おそらく色々なトリビアのバージョンがあるのでしょうが、この個体はメタボリックシンドロームトリビアを載せるという悪手。まさに今この飴を食べることが、メタボへ近づく第一歩のような気がしてきます。

そして太った男性のイラスト。腹部がはちきれんばかりに膨らんで露出しており、うっすら不快な気持ちにさせてくれます。さらによくよく見ると、オレンジ色のシャツに赤いズボンを合わせるという暖色の膨張色ルックをしていてウケます。あ、オレンジ味だから?

f:id:touhubook:20220108000528j:plain

答えは③!

 

 

3.朝鮮飯店

f:id:touhubook:20220108000657j:plain

焼肉屋さん

焼肉屋で会計のあともらえる口直しってガムのことが多いと思うのですが、こちらはキャンディです。

朝鮮飯店は、群馬県を中心に展開する焼肉チェーン。公式HPのグランドメニューが昭和を感じさせる素敵な写真なのでぜひ見てほしい。ところどころに朝鮮の民芸らしきものが置かれているのもいい味出してます。アルコールドリンクのいっぱい並べっぷりも気持ちいい。

chousenhanten.com

f:id:touhubook:20220108000846j:plain

裏は緑色。

余計な情報がほとんど無く、美しいカラーリング。

 

4.韓国料理弁当

f:id:touhubook:20220108001049j:plain

韓国料理弁当に付属

メタリックピンクとメタリックオレンジの派手さにテンション上がる!

焼肉屋でもらえることもあるようです。韓国の定番キャンディなのかな?

 

 

5.叙々苑

f:id:touhubook:20220108002124j:plain

飴じゃないな、ガムかな?、とぼんやり受け取ったけど、よく見たら口中ケアタブレットだった。

先ほどの朝鮮飯店とは打って変わり、ロゴに加えて企業スローガンまで書かれたバキバキの宣伝キャンディ。グリコとのコラボ商品だろうか。大企業は飴ひとつとっても違う。

www.glico.com

創業40周年の新たな試みだそうです。

 

 

ーーーーーーーー

新たなもらいものキャンディをゲットするたびに随時更新します。

みんなも「もらいものキャンディ」を見つけたらおしえてね。